|
<< EXIT
::::
NEXT >> |
|
|
イーノのBy this River、 レンタルしてきたビデオが、本編を写し出す前の予告編の途中、 「この曲、イーノの...」 大好きな曲だった。 映画『息子の部屋』、ちょっとだけ気になっていた。 ファミリー系の映画には、いつもワンクッション置いてしまう。 “家族は、こうあるべき”みたいな監督の哲学を押し付けられる時もあるから。 でも...イーノの曲でスイッチが、入り、さっそくレンタルしてみた。 『ショコラ』『サイダーハウス・ルール』のラッセ・ハルストレム監督にも感じたあの、 傷を負ってしまった、そして愚かしい行動をとってしまう人間の再生をじっと見守るような視線、 そんな作品だった。 家族が、存在すること、それは、とても素敵で、 一方、とても重い重い大事な持ち物を持ってしまったような、 私は、いつもそんな気がしているから、 映画中の父親や母親が、救いようのない闇に落ちていく姿を観て、 何度も何度も泣いてしまった。 私は、いろんなことを理論づける質だと思う。 でも自分の子供に対しては、言葉にならない、“決して失いたくない”という思いがある。 それは、決して子供の自立や恋愛や結婚を阻むような気持ちでは、なく、 そう、子供の命だ。 ある幸せな家族に突然、息子の死が、訪れる。 この映画は、途中とても辛かった。 フィクションの世界なのに(笑)、泣けて仕方ない。 多分、自分と重ね合わせてしまうから。 親の子供への思いを軸に父親、母親でさえ、むき出しの生身の人間であること、 お互いの悲しみをぶつけ合うことに臆病になってしまい、 ばらばらになっていく、家族の心。 ある1通の手紙、家族の心を繋ぎ合わせる、きっかけ。 その辺りのストーリー展開が、とても素敵だと思った。 できれば、傷つきたくないし、失いたくない。 私にも、そういうものは、たくさんある。 “神が、決められたこと、予告されることは、ないのです” と、言われても、なんの助けにもならない。 傷を受けてしまった本人が、目覚めなければ... 監督は、じっとその時をフィルムの外側から、包み込むような視線でみつめていたかのよう。 + B.G.M. Stina Nordenstam "And She Closed her eyes" |