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March 1,2002 fri.

"Dancer In The Dark"

ロードショーで2度、レンタルビデオで1度、テレビのオンエアーで2度。
5度観てやっと言葉にできるようになった。
いや、どうだろう?
とにかくBjorkの声を聞くだけで、細胞が震えるから、
彼女が演技し歌う、そして踊るらしいという映画をどんな気持ちで待ち焦がれたことか。

ラース・フォントリアーの作品が、好きか?と問われると...答えられない。
嫌いも好きも分からない、それが答え。
「なぜ?」と考える要素は、たくさんあるけれど、それに時間を費やしたところで、どうなんだろう?
私にとっては、そういう作品ばかり。
そもそもカンヌとかベルリン映画祭とかアカデミーとか賞ものは、信用しないのである。
自分が呼ばれるか否か、それに尽きる。
でもBjorkが、主演女優賞に輝いたというニュースは、なんだかワクワクした。

この映画を観る度にラースの元々のストーリーは、どんなだっただろうと思う。
彼とBjorkの間で、セルマがどんな人間でどういう心理でどういう行動をとるか、
激しい議論があったと、彼女はセルマを擁護しようとしたと聞いている。

善と悪とが交互に見隠れしているように感じる。
優しさに触れながら、背後に何か不吉なものを感じさせる、そしていやな予感が的中する。
ラースは、そういう私達を予想しながら、カメラを回していたのだろうか?
嫌らしい...
だから5度目は、残酷なシーン、セルマが追い込まれていくシーンを早送りしてしまった。
今、観たいのは、彼女が静かに会話しているシーン、
苦境の中、妄想の世界で楽し気に踊り歌う彼女。

この映画は、Bjorkが主演していなければ、どうだっただろう。
いや、そんな疑問を持つことすら愚か。
この映画はBjorkの映画として存在し、これからもずっと存在していくのだから。
セルマの歌、Bjorkの歌、"Dancer In The Dark"というより、
"Selma Songs"というタイトルが、ぴったりだと思う。

つけたしで、セルマの垢抜けない洋服が、とても好きです。

EGOCENTRIC BINOCHE Violently Happy