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October 20,2001 sat.

わたしを縛って...

映画『Undo』
岩井俊二監督の作品でもっとも好きな作品。

この10年くらいで唯一人、好きな日本の映画監督。
密かに密かに好きなのは...
なぜだろう?

新作『リリィ・シュシュのすべて』のメイキングビデオを観たら
懐かしい14歳の頃の自分が、現れた。
どこに?
ここに。

彼の作品は、多分全て観ていると思う。
痛いけれど忘れたくない感触、忘れてしまいたい匂い、そんな空気を連れてくる。
作品を観終わった後、
自分の身体の周辺だけが、化学変化を起こして麻痺しているような気分に沈んでしまう。

芋虫と蝶の間、蛹に表される14歳が、岩井カラーで描かれる
『リリィ・シュシュのすべて』。
今となっては遠い遠い私の中の14歳。
遠い季節、でもその季節の延長線上に今が、あるのは事実。
放課後の匂いや1日中、耳で鳴り続けていた音楽、
恋だかなんだか分からず、胸の奥のかすかな揺れを抱きしめる帰り道。

きわめて私的な風景が映像となって観客の目に心に立ち上る。
時に隠れた狂気、殺意、むき出しの欲望、願い、癒し、孤独、閉塞感...
”人”の深層心理に染みてくる。

大学時代、秋の寒い日暮れ時、
扉を開けた映研の部室、
居眠りしている彼の隣に座って夕焼けを見ていた時のように
切なく拭いきれない見えないなにかを岩井俊二監督は、見せてくれる。

あっ、今日はフィクションを多く^^; 含みます。(笑)

EGOCENTRIC BINOCHE Violently Happy