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「僕がすることは全部君の為なんだ。」 今朝は、映画『大いなる遺産』のサントラを聞いている。 この映画のディテイル、ディテイルが、とても印象に残っている。 失われた楽園に死んだように生きる富豪の老女、 結婚式場で花婿に逃げられた過去、 その悔しさから彼(イーサン・ホーク)と彼女(グウィネス・パルトロウ)を 苦しめる喜びに溺れる。 老女のべったりと塗られた紅、朽ち果てた庭、彼女のグリーンをベースにしたファッション、 人生の憂鬱、クレメンテの絵、ニューヨークの空気、空虚なダンス、意外な結末、そして音楽。 この映画は、バレエの脚本を思わせ、モダンバレエの香りに包まれ、 目にしみこむ香水、目にしみこむ美術。 (淀川長治) 老女に二人の恋は弄ばれる。 「僕がすることは全部君の為なんだ。」 この台詞が、心に残っている。 イーサン・ホークのあの瞳の色、そしてこの台詞。 何度も何度も観ている映画の1本。 「僕がすることは全部君の為なんだ。」 言葉を変えれば、「僕は君の存在ゆえ生きている。」 胸が熱くなる。 |
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