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今朝は、ビル・エヴァンストリオのWaltz for Debbyを聴いている。 「スタンダード・ジャズって、案外、雨の日なんかに似合うかもしれませんね。」 本当にそう思う。 このWaltz for Debby、私にとってのJAZZの入門盤。 18歳の時に遊んで下さっていたお兄さん(当時24歳くらい)がいて、 「マリちゃんは、どこに行きたい?」と言われ、咄嗟に「ジャズ喫茶」と答えた。 その頃、コーヒーも苦手、喫茶店という場所は、大人の世界というイメージだったのだ。 ジャズは、何となく気になっていたから。 初めて行った、その街でも有名なマニアックなジャズ喫茶、 何だかタンスのようなスピーカーの側のテーブルで、頭を傾げてリズムに合わせて... 痙攣している人、人、人。 私の第一印象、「こんな人たちには、なりたくない(笑)」 車で郊外のやはりマニアなお店にも連れて行ってもらったけれど その寒々しいマニアな雰囲気と何度、トライしてみてもまずいコーヒー。 「時代は、New Waveだ、テクノだ、シーケンスだ、ノイズだというのに」と呆れるだけだった。 その後、友人が当時のモダンジャズの音源を聴かせてくれたけれど、 私の耳には、退屈な音だった。 上京後、知人の知人でプロのカメラマン(笑)だという人を紹介して頂いた。 スペイン暮らしの長いその人は、1度しか会ったことのない私に 「家に御飯でも食べに来ませんか」と言う。 「へっ?」と、下心あり?なんて思ってもみたけれど、あちらでは、そういうものらしい。 すっきりとつましい部屋に入ると、ジャズが流れていた。 それが、このWaltz for Debbyだった。 ちょうど今のような梅雨時のジメジメした夜の空気を 涼やかにしてくれる、透明感のあるピアノの一音、一音。 スピーカーは、JBL、しかし... 彼のジャズは、ほとんどがカセットテープだった。 今、思い出すとそれが、私には気負いなくジャズを聴くきっかけになったと思う。 逆に大きな棚のアナログ盤のコレクションから、大事にレコードを取り出して さらに御自慢のステレオで聴かせられていたら、ジャズの洗礼は、いつになっていたことか。 サティが、『家具の音楽』なるものを作っていたけれど、 私にとってジャズは、また違った意味での家具の音楽、環境音楽。 今も、ジャズに関しては初心者同然。 何気なく流れてくるジャズが心地よければ、それでいい。 今日も雨。 一日中、ジャズを流していようかな。 |
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