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「洋服屋です」 と挨拶するようになってから、本と濃密な時間を持つことが少なくなった。 なのに本は、とても好き。 いいのか、悪いのか? 家には、良質の写真集や画集、芸術関係の書籍など面白そうな本が、沢山あって、 さらに日々、家人によって持ち込まれる。 いつでも手に取ることができると思うから、のんびりになってしまう。 その背表紙だけ見ているだけで幸せな気分になってしまう。 実は、本の形状そのものが、とても好きなのだ。 昔、密かに装丁家になりたいものだと、夢見たこともある。 時折、ぴん!と来たものがあれば、自室に持ち込んで一人眺める。 さて、死ぬまでに家中のすべての本と関係(?)できるのだろうか。 そう思いながら、仕事の合間、 1階にコーヒーを入れに来たついでに書棚を眺めては、 幸せな気分だけ頂いて、また私は布と関係するのである。 こんなことを書いている私は、本当は本に埋もれて本に溺れたい。 でも... 今は、洋服を作ることが1番、楽しくて、恋しくて。 病気かもしれない。 |
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