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October 30,2001 tue.

生身のからだに鋼の刃が突き刺さり
流された血が夕陽に染まって乾いて行く時
明日にでも雨が降れば血痕は洗い流される
だけどぼくらの心を襲ったものは
いつまでも消え去りはしない

ことによるとこの最終手段は
暴力は何の解決にもならず
怒れる星の下に生まれた者たちにはなす術がないという
一生かけての主張を捩じ伏せるものだったのかもしれない
人というものがこんなに脆いとぼくらに思い知らせようと

いつまでもいつまでも雨は降り続けるだろう
まるで星が涙を流しているようだ
まるで星が涙を流しているようだ
いつまでもいつまでも雨は教えてくれるだろう
人というものがどれほど脆い存在か
ぼくらがどれほど儚い存在か
人がどれほどよわいか
ぼくらがどれほど儚いか

+ + +

2001年9月11日、イタリア、トスカーナ、
スティングの家で行われたライブ『...all this time』を聞いている。

ポリスやスティングの音楽は、好むと好まざるとに関わらず、
いつでも傍らに存在しているような、私にとってはそういうものだった。
特に意味はなかったのだけれど、TEN SUMMER'S TALESから、アルバムを聞いていなかった。
時折、ラジオから流れる彼の声には、ふと手をとめていたくらい。
つい2日前にスティングのライブCDが、発売されると知った。
まさか、あの悪夢のような出来事が起こったあの日のライブとは。

FRAGILEの入っている...NOTHING LIKE THE SUNは、
個人的にも色々な出来事があった時のもので思い出深い。
そして『孤独のダンス』には、言葉も無かった。
自分は、女だからなおさら。

気忙しく自分の為すべきことに走っているのは、こんなところに答えがあったのか
と、あらためて気付かされるFRAGILE。
その日スティングは、この曲を涙ぐみ泣き声で歌い始めたそうだ。

EGOCENTRIC BINOCHE Violently Happy